人工授精とは?
人工授精とは、精子を洗浄・濃縮して調整した後、専用のカテーテルで、妻の子宮内に直接注入する方法です。
人工授精も、自然妊娠やタイミング療法のように、受精や着床には卵管が通過していることが不可欠です。
適応は?
タイミング療法を複数回(通常3〜6回以上)しても妊娠しない場合のステップアップとして行うことがあります。
直接子宮内に精子を注入するので、精液所見が不良な場合や精子の子宮内への進入が困難なときに行うことがあります。
セックスレスでも人工授精を
また「○日にタイミングをとってくださいね(夫婦生活をお願いします、という意味です)」と言われても、そもそもセックスレスなご夫婦の場合や、性交障害、腟内射精障害などもよい適応になります。
最近では腟内射精障害の方はめずらしくありませんので、思い切って相談してください。また奥様の方も、「私じゃだめなのかな…」と思い悲しむことは、まったくありません。
人工授精でも難しい場合
ただし、人工授精でも調整後の総精子数が100万〜500万以下の場合や、高度乏精子症など極端に精子が少ないのをカバーすることはできません。顕微授精などARTに進むことをお勧めします。
まとめ
- 精液所見が悪いとき
- タイミング療法からのステップアップ
- 性交障害・射精障害など