精液に膿が混じる「膿精液症」
膿精液症とは、精液の中に血液の細胞成分である白血球が混ざっている状態のことを言い、射精液1mL中に白血球が100万個以上あると膿精液症と診断されます。
膿精子症の原因
精子は精巣で作られますが、精液は前立腺と精囊で作られます。前立腺や精囊に炎症があると白血球が析出してきて膿精液症となります。
また、精子・精液の通り道である尿道に炎症がある場合もあります。普段から陰嚢や会陰部に不快感がある方、風俗などで性病をもらったことがある方は要注意です。
男性不妊症を招くことも
膿精液症になると精子の運動率が低下し、精子無力症になってしまうことがあり、これが原因で男性不妊になります。また、白血球の影響で精子のDNAがダメージを受け、妊娠しても流産の原因になることもあるとされます。
膿精子症の治療は?
治療は抗生物質などの薬を使って精子の通り道の炎症を治すことです。膿精液症では、精液の色が黄色くなることもありますが、自覚症状がないことがほとんどです。
やはり精液検査が大切ですね。